この記事は1998年6月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

タクシー業界用語辞典

 

 

タクシードライバーの世界にもある秘伝の業界用語。さて、あなたはどれが分かる?

「無線待機」

 名タクドライバーの営業の基本である「流し」をしないで、人けのない、無線の聞きやすい場所で待機すること。名タクではご法度の行為です。もしこういうドライバーを見かけたら、ご一報ください。お仕置きです。

 ただし指定された待機所で待つのはもちろん構いません。念のため。

「カゴぬけ」

 広辞苑によれば「籠脱(かごぬけ)」とは、籠脱詐欺の略で、詐欺師などが表口に人を待たせて中に入り、裏口から抜け出して跡をくらますこと、とあります。

 籠の語源は、あのエッサホイサお猿のかごやの籠ではなく、どうやら「家」のニュアンスに近いようです。インコなどを飼う籠ですね。

 それはともかく、今でもあるのです、タクシーの「カゴぬけ」。目的地?まで着いてから、「ちょっとお金を取ってくる」と言ってマンションに入り、そのまま姿をくらませるというようなケースが。

 これはもちろん犯罪です。見つかれば懲役は覚悟しなければいけません。おまけにタクシードライバーというのは、お客さまのお顔をよく覚えていますから、発見される確立は多大! 企みのある人は、きっぱりやめましよう。

 ちなみにこの言葉は、警察のギョーカイ用語にもなっています。