この記事は1998年6月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

ハイ!名タクです

 

 

配車センター窓口から 吉川健一 配車係(26)

 

 ここは若くて活気ある職場。チームワークもよく、皆が一つになって仕事に向かう雰囲気が、とても気に入っています。

 2年前の入社当時は電話が一日中、鳴り止まないのにビックリ。「こりゃ大変だ」 と。名古屋の地理を知らないと配車できないと分かって、また「大変だ」。でも覚えましたよ。最初は実家のある西区から、交差点を一つずつ覚えては、どんどん繋げていって。休みの日には遊びに行ったついでに、交差点名を確認したり。

 受注も配車も、責任を持つのは担当したその人。ベテランも若手も関係ありません。やりがいがあると同時に、緊張の連続でもあります。

 例えば「6月6日の6時に」という予約を受けて、コンピュータにうっかり「6月5日」と入れると、来年の6月5日に予約されることになる。実はそうした日付間違いをしたこともあります。忘れられない失敗ですね。

 でも一日何百件と電話を受けていると、うれしい言葉にも出会えます。「他社のタクシーはいるんですが、怖いので名タクをお願いしたい」と言われると、とても誇らしい。頼られ、安心して乗ってもらっているんだと。

 あるいはおばあちゃんのお客さまが、「腰が悪くて病院に行くんだけどね、歩くのもおっくうだし……」なんてのんびり話されると、ホッとしますね。

 今、やりたいことはいっぱいあるけど、まずは仕事で頼られる人間になること。これが一番の目標かな。

 

配車係歴約2年。昭和47年4月28日生まれ、西区出身。ビジネス専門学校で経営学を学んだ後、外食産業などを経て平成8年4月、名鉄交通入社