この記事は1998年9月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

 

タクシー業界用語辞典

 

 

 

タクシードライバーの世界にもある秘伝の業界用語。さて、あなたはどれが分かる?

 

「お供」

 お迎えのタクシーのこと。「オアシ」「足がわり」とも言います。料亭などでゴチソウをたらふく食べて、ほろ酔い気分になって、すっかり上機嫌になったころ、美人の女将がささやきます。「お供が参りました」。粋じゃありませんか? 

 

「横乗り」

 暴走族が窓に座って乗るのは「ハコ乗り」。そのバリエーションではありません。
 「横乗り」とは、ベテラン乗務員が指導のために「横に乗る」、つまり助手席に乗ることです。新米ドライバーだけでなく、事故の絶えないドライバーも、この「横乗り」を経験することで、一人前になるわけですね。

 

「提灯行列」

 駅やタクシー乗り場などで、ちょいちょい見かけますね。客待ちのタクシーがずらりと並んだ光景を。これを「行灯(あんどん)行列」ならぬ「提灯行列」と言います。

 名タクは流し営業が基本なので、指定の乗り場以外の駅などで並ぶのは、ご法度の行為。菱形マークの提灯行列は本来、見られないはずです。

 それにしてもこの不況でお客さまは少なくなり、提灯行列は伸びる一方ですね。