この記事は1998年12月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

ハイ!名タクです

 

配車センター窓口から 光井裕紀子配車係(44)

 子育てが一段落してから、新しい職場に。ここは同年代の女性もいるし、さっぱりした雰囲気が気に入っています。

 最初のころは一日中、注文の電話が鳴り止まず、「大きい会社とは知っていたけど、これほどまでとは」とビックリ。「やっていけるのかなァ」と不安もありました。

 3カ月くらいして無線配車に就くようになったときも、また驚きの連続。無線は一人で約240台の車と交信するわけですが、「栄付近の車」と呼び出すと、一斉に10台くらいの車から応答がある。それも番号で言ってくるので、聞き分けて一台に絞らなければならない。最初は頭が真っ白になりました。

 でも半年くらいすると慣れてきて、難しい場所でもスムーズに配車できると、だんだん面白くなってきて。自信もつきました。

 正直言うと、苦情の電話は今でも苦手なんですけどね。特に私では事実経過が判断できないことを「確かめてみます」と言っても、納得されない場合。途方にくれることがあります。

 それからお急ぎのお客さまにお願い。気候や時間帯、交通事情などで、すぐ配車できないこともあります。そういう事情もご理解いただきたいと。「名タクなのにできないの!?」と言われると、信頼あるがゆえと、うれしくも思うのですが…。

 今の夢は車の免許を取ることかな。自分が配車している街を、自由に走れたら面白いでしょうね。

配車係歴約1年半。名古屋市出身。専門学校を卒業後、証券会社で事務職、23歳で結婚。出産と同時に専業主婦に。38歳で職場復帰し、平成8年5月、名鉄交通入社。