この記事は1999年3月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

東西タクシー事情

 

JTAオセアニア、ツアーコーディネーターの森敏博さん

【オーストラリア・シドニー】

車はフォードの

ファルコンが中心

シドニー空港から市内まで約30分、25豪州ドルが目安です

 オーストラリアは、観光立国でもあり、日本から年間約80万人の観光客が訪れています。名古屋からは、ケアンズ経由でシドニーまで11時間35分です。オーストラリアの空の玄関であるシドニー空港は、シドニー市街から南へ約10キロにあり、正式名称はキングスフォード・スミス空港です。

 シドニーはオーストラリア最大の都市で、周辺住宅・商工業地域を含め人口377万人。風光明美な多民族都市です。名古屋市とは、昭和55年9月から姉妹・友好都市で、交流も盛んです。

 シドニーのタクシーは、ほとんど白を基調としていますが、中にはワインレッドや紺色の車体の車も走っています。車種はフォードのファルコンが中心で、代表的なタクシー会社はリジョン・キャブ、タクシー・コンバインド・サービス、ABCラジオ・タクシーなどです。

 タクシー乗り場は、駅や主要ホテル前にあり、確実に利用出来ますが、流しのタクシーも多く走っています。屋根の上にあるオレンジのライト(Vacantの文字)が点灯している場合が空車です。直接タクシー会社に電話をして呼ぶ場合、一般に予約時間に遅れがちです。

 基本的にはチップを払う必要はありませんが、通常切りの良い金額で支払います。

 中古車でドアがなかなか開かず、ガチャガチャやっていると運転手が手を伸ばして開けてくれます。オージー(オーストラリア人)もよくタクシーを利用しますが、彼らは大抵助手席に座り、運転手と話しながら目的地まで行きます。しかし当然無理に座る必要はありません。ただし多くのタクシーは、防犯用のプラスチック製の囲いがしてあるため、後部座席はかなり狭くなっています。

 オーストラリアの人々は一般に親切、誠実、質実剛健といわれますが、一部のタクシー運転手ですが、マナーが悪く、乗車拒否や自分の稼ぎのために相乗りさせるため、イメージを落としているのが、ちょっと残念です。