この記事は1999年3月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

ハイ!名タクです

 

配車センター窓口から 鎌田幸夫配車係(53)

 僕の顔に見覚えのあるお客さま、いらっしゃいますか。名タクで運転手を9年。体調をこわしてから、この職場に移りました。

 お客さまと直接触れ合った9年間のドライバー生活は、貴重な体験。例えば近距離でご利用いただいたとき、「本当に助かりました、ありがとう」と、こちらが恐縮するくらいお礼を言ってくださることがある。僕も気持ち良く乗っていただけたんだなァと、うれしくなります。

 そういう運転手の喜びを知っているから、電話でご注文いただくとき、「近距離でもいいですか?」と言われても、「もちろん結構です」と。気持ち良く配車できます。

 地理に詳しいのも、現場を走ったものならでは。難しい地名やかかる時間、料金なども大体分かりますから、お客さまに尋ねられても、はぼ大丈夫。若い同僚には重宝がられていますよ。

 ここは名タクの窓口でもあるだけに、お電話いただく内容は様々。お忘れ物のお問い合わせ、運転手への苦情、配車先がよく分からない…など、ドライバー時代よりむしろ神経を使います。

 特に最近は携帯電話からのご注文も多く、お客さま自身、今いる場所が説明できないことがあります。より迅速に配車するために、正確な地名を言っていただけたら…と。

 配車センターは3月21日に完成した本社ビル北館へ移転し、新システムも稼働します。少しでも早く正確に配車できるよう、コンピュータ関係をマスターしたい。これが当面の僕の課題ですね。

配車係歴約4年余り。1945年7月27日生まれ、広島出身。名城大学卒業後、父親の自営業を手伝うが、85年、名タクに営業係として入社。94年、配車センターへ。