この記事は1999年6月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

 

ハイ!名タクです  

配車センター窓口から 脇門佳作配車係(22)

 小さいころから旅が大好き。地図が大好き。ツアーコンダクターを夢見て専門学校へも通いましたが、ワケあって中退。就職雑誌をめくっていたら、この職場が目に止まりました。コンピュータが扱えるし、「ビジネスしている!」という感じがあって、「自分もチャレンジしてみたい」と。

 最初は雰囲気に慣れるのに一苦労。電話応対する人、無線配車する人、いろんな声やら音やらが部屋中に飛び交って、熱気に飲み込まれそうでした。

 次の難関は地理。名古屋に来たのは高卒後なので、中心部しか知らなかったのです。「○○町まで車をお願い」と言われても、栄の東か西かも分からない。非番になると車を走らせ、町の名前、道の名前・・・・一つずつ覚えましたよ。電話の少ない深夜にも、眠い目をこすって地図を広げて。受験勉強みたいですね。主な地名を覚えるのに6ヶ月かかりました。

 今は名タクの一員として、誇りも持っています。特にやり甲斐を感じるのは、「途中待ち」のお客さまが、待っていてくださったとき。ご自宅でなく町中で、「ここに来て」と注文を受けるのが「途中待ち」。すぐ配車しても、もう他の車で去った後、というケースも少なくないので、待っていてくださると、本当にうれしい。名タクを信用してくださっているのだな、と。

 仕事のなかで新しい発見があり、触れ合いを通して感動がある。これは旅に共通するかもしれません。だから仕事も旅も、いつも「冒険」していたい。そのなかで成長があると信じています。