この記事は1999年12月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

 

ジャンボタクシーで行く

ジャンボ1日ドライブ!

 

巨大温室ジャングルに古生代の
大恐竜。寒さ知らずの
施設を巡り、豊川稲荷で
ジャンボな2000年の祈願!

 レジャー施設がずらりと揃った豊橋市の「のんほいパーク」。真冬というのに家族連れで大賑わいの大温室を皮切りに、歴史ゆかしい吉田城址に建つ美術博物館へ。締めくくりは名高い豊川稲荷でジャンボな願い事を。行楽、文化、初詣、仲間たちで大いに盛り上がるのもジャンボタクシーならでは。2000年の幕開けにふさわしい大満足ドライブを楽しみました。

 

ジャングルから恐竜の全身骨格まで興味が尽きない大公園     

 東名高速豊川インターを出て、国道1号線へ。そのまま進路を東にとれば、ほんの30分で「のんほいパーク」。青空にはめ込まれたような観覧車と展望台が目印です。

 正式名称は豊橋総合動植物公園。愛称の「のんほい」とは、豊橋言葉で親しさを表す接尾語とか。「あののん、いい天気だのん」「そうだのんほい」と、こんな具合。ほのぼのとした語感が市民のオアシスに似つかわしいですね。しかも40ヘクタールもある敷地が全部平坦。歩きやすいので、子供からお年寄りまで誰もが楽しめるというわけです。

 4つの施設の複合体というのも珍しい。動物園もあるし、遊園地もあるし、自然博物館も植物園もある。で、まずはお目当ての大温室へ。演出が凝っていて、7つの部屋がそれぞれ熱帯の雰囲気を楽しめるよう工夫されています。入り口のサボテンの部屋を抜けると今度は熱帯スコールが降り注ぐ洞窟。その向こうが巨大な大温室で、趣向がとても面白い。通路が地下へ潜ったり、空中へ突き出たり、ジャングルを上から下から、まんべんなく眺められます。ユサユサ揺れる大うちわのような葉っぱをくぐり抜けると、水族館風の水草の部屋、そしてスイレンの部屋、ハイビスカスの部屋。ちなみに同園の外庭には19世紀の画家モネの有名なスイレンの絵の「モデル」になったスイレンが咲いているそうです。

 一巡りして汗をかいたあとは自然史博物館へ。生物の進化と郷土の自然史がテーマですが、展示室の恐竜の骨格を見上げるだけでも入場した甲斐があるというもの。映画「ジュラシックパーク」でお馴染みのティラノザウルス、迫力ですよ、本当に。

 

豊橋の文化に触れ
ボリューム満点の食事を楽しむ
    

 再び国道1号線を走り、豊橋美術博物館へ。16世紀に池田輝政が居城とした吉田城の跡地は広大な豊橋公園になっていて、その一角が美術博物館。古代の生活文化の遺物や豊橋出身の画家の作品が並ぶ常設展は無料で鑑賞できますからうれしいですね。道を隔てたすぐ向こうには豊橋ハリストス正教会が。大正2年建築のロシア正教の教会で、ビザンチンの香り高い白亜の聖堂。記念写真を撮る若いカップルが随分目立ちます。デートスポットとしての人気のほどが分かります。

 昼食は豊橋駅から程近い松葉公園西の「めん処勢川」で。「にかけ」というアツアツのうどんが基本ですが、驚くのはそのボリューム。すき焼きにサラダとご飯、それに「にかけ」が加わった「肉鍋定食」は量といい、味といい、おすすめの満足セット。何より930円という値段が魅力で、思わずビールもすすみます。この酔い心地を味わえるのも運転知らずのジャンボドライブだからこそ。

 

締めくくりはジャンボな神社で福祈願     

 さて身も心も温まったあとは、豊川インター近くの豊川稲荷に参詣を。境内は3万四千五百坪以上。この広大な敷地が年末年始には人並みで埋まるほど。16世紀に今川義元が寄進した古い山門をくぐって宝雲殿で拍手を2回。境内を出れば、まさに門前市をなす賑わい。発祥といわれるいなり寿司や、ちくわ、生姜糖などの名物が店先に並んでいます。かいわいをそぞろ歩き、西暦2000年の干支、木彫りの辰を買い求めました。天を駆ける昇り龍のようにジャンボな世紀を願いつつ…。

 

●今回のコース

 東名高速豊川インターから国道151号線、国道1号線を経て豊橋総合動植物公園へ。再び国道を戻り、豊橋市内から豊川へ。全行程170キロ。ジャンボタクシーはおおよそ1時間当たり7100円。「小型貸切バス」もございますので、お気軽にお問い合わせを。

貸切バス・ジャンボタクシー 052(331)4888

●豊橋総合動植物公園

午前9時〜午後四時30分。
月曜と12月29日〜1月1日休園。入園料は大人600円、小中学生100円。рO532・41・2185

●豊橋市美術博物館

午前9時〜午後5時。
月曜日と年末年始休館。常設展は無料。рO532・51・2882

●めん処勢川本店

午前11時〜午後8時30分。月曜定休。肉鍋定食930円、カツ鍋定食980円、にかけそば(うどん)は450円。動植物公園前の二川店もおすすめ。пi本店)0532・52・3360、(二川店)0532・41・6452
にしんそば800円、ざるそば600円。小鉢やご飯、デザートとセットのにしん定食1200円がおすすめ。日曜定休。 0584・78・3081