この記事は2000年3月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

 

東西タクシー事情  

サイパングランドホテル
フロントデスク
土屋 隆宏さん

 

【サイパン】

常夏の島巡りは快適な

タクシー利用がいちばん!

 サイパンは西太平洋マリアナ諸島の火山島でおよそ5万人の人々が暮らしています。日本の皆さんには、グアムと並ぶ観光の島といった方が通りがいいでしょうね。飛行機でほんの3時間で海外マリンリゾートの醍醐味が味わえます。もちろんタクシーも気軽に利用できますからご安心を。

 サイパン島のタクシーはおよそ800台。大手タクシー会社はサイパンラジオキャブはじめ3社というところで、各社それぞれ20台前後を保有しています。ということは、あと700台はいわゆる個人タクシーなんですね。その個人の皆さんがご自分の趣味を営業車に大いに生かしていますから車種はもう多種多様。セダンからRV車までさまざまな車が、それも新車で勢ぞろい。エアコンの効いた快適なドライブが楽しめるというわけです。

 地元の人たちの生活はマイカー中心で、タクシーはもっぱら観光客専用。ただしこの種種雑多なタクシーには会社独特のイメージカラーがありません。見分けるにはドアに書かれた社名やライセンスナンバー、運転手名を確認しないと。その点だけは始めてのお客様はちょっと戸惑うかもしれませんね。

 でもホテルやショッピングセンター、空港などには必ずタクシーが常駐していますから問題なし。ドアを眺めてタクシー会社をしっかり確認することができます。さて気になるサービスですが、これも安心していただけそうです。当ホテルが契約しているサイパンラジオキャブの場合、ドライバーは専用ユニフォームを着用し、車内のメンテナンスや清掃はパーフェクト!同社責任者のパニェリナン氏の次の言葉がそれを裏付けてくれるでしょう。「快適にタクシーを利用していただき、サイパンを存分に楽しんでいただく、これがモットー」ということですから。もちろん料金もメーター制で明瞭そのもの。

 利用の際の注意点も挙げておきましょうか。まず日本にはないチップの習慣があること。金額は決まってはいませんが、料金の10%が妥当でしょう。それから乗車時は必ずシートベルトを、小さいお子様ならチャイルドシートを。無視しちゃいけません。これ、法律で義務付けられているのですから。郷に入れば郷に従え。習慣を守って、大いにサイパンの観光をお楽しみください。