この記事は2000年9月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

タクシー業界用語辞典

 
タクシードライバーの世界にもある秘伝の業界用語。さて、あなたは分かる?

「まんしゅう」

 「まん」は漢字にすれば「万」、つまり運賃が一万円を超えるときのこと。「今日はまんしゅうのお客さまがあった」などと使います。

 その語源は不明ですが、一説にはマージャンで満貫(まんがん)の俗称を「マンシュウ」ということからきているとか。満貫の場合、親は1万2000点になるので、大ざっぱに言えば「1万を超えた、バンザイ」ということでしょうか。(それは違う、正確な語源はこれだ、という情報をお待ちしています)

 ちなみに名古屋の栄を起点にした場合、岐阜、刈谷、桑名、多治見あたりまでお乗りになると「まんしゅう」になります。

「水揚げ」

 元々の意味は、船に積んだ荷物を陸に上げること、また漁獲高を「水揚げ」と言い、転じて商売の売上高をこう言うようになったそうです。商売は水もの、との考えからきているのでしょう。製造業の売り上げを「水揚げ」とは言いませんから。

 名タク乗務員の水揚げは、1日一人平均約4万円。不況のおり、タクシー業界も厳しい現状にあります。