この記事は2001年3月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

ハイ!名タクです

配車センター窓口から 浅野比呂志 配車係(44)

 「あつたっ子」という地域ミニコミ紙をご存じですか。熱田区の歴史や町のよさを紹介し、次世代に伝えようという内容の季刊誌で、もう15年も続いています。実は4年前から僕が編集長を務めているんですよ。

 僕を含めてスタッフは全員がボランティア。最近は堀川の浄化のために、「堀川まつり」や大掃除に参加する活動もしています。

 街の地理や乗り物やとにかくフィールドが好きなんでしょうね。学生時代は鉄道研究会に人って、あっちこっち旅したことも。

 今の仕事についてからは地名はもちろん、ビルや劇場の入り口がどこにあるかまで、自分で足を運んで覚えました。新しい店や施設が建設中だと聞くと、オープン前に行って確認するんです。

 きんさんがお元気だった3年ほど前、ある施設のオープンセレモニーにご出席するというので、配車を依頼されたことがあったんです。当然、まだ地図にも載ってない場所なんですけど、僕はもう見に行ってましたからね。無事配車できて。ちょっと鼻高々でした。(笑い)

 ミニコミ紙の他にも趣味はいっばいあって、仕事をする暇がないくらい。芝居やオペラ、歌舞伎、狂言を観るのも大好きだし。舞台はバックで支える「裏方さん」が充実していればこそ、いいものになりますね。僕たちの仕事も「裏方」に似ています。適切な配車ができて、お客さまに快適を感じていただくことが、僕のやりがいでもあるのです。

配名鉄交通社員歴6年半。名古屋市東区生まれ。鳥取大学卒業後、金属関係の商社などを経て94年10月入社。