この記事は2000年12月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。
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【アルジェリア民主人民共和国】
家族や男性客なら食事も |
▲夕暮れのアルジェの町とタクシー |
アルジェリアというとサハラ砂漠の国のイメージですけど、地中海に面した首都アルジェは緑がいっぱい。南フランスのようなすてきな街です。ちょっと気温は高いですね。夏はそう、40度以上(笑)。だから住宅は石造りで床は大理石。湿気がないから涼しいですよ。 港町ですから魚はおいしいしパンもおいしい。99%がイスラム教徒ですが、そんなに厳しくありません。特産のアルジェリアワインも愛飲してます。何しろ、石油、天然ガスの資源王国ですから、税金はタダ! 物価も日本の半分ほどで暮らしやすいところなんです。 国民性、これはミステリアスですね。つい40年前まではフランスの植民地でしょう。もっと昔はオスマントルコやヨーロッパなどいろんな国が統治してましたから、無国籍風。ただ、それだけに異文化に対して心が広いんです。敢えていえばイタリア人に近いかな。日本なら関西人(笑)。くよくよしません。 だからタクシードライバーも陽気で親切ですよ。旅行者でも安心。遠距離で家族や男性客なら途中で運転手が食事をおごってくれたりします。 アルジェ市民の足ももっぱらタクシーですね。車種はプジョーやベンツ、日本車が多いですが、日本と違うのはとってもクラシックな車ということ。それにエアコンはありません。湿気がないから窓を開ければ快適なんです。私が日本へ来て心底驚いたのは、タクシーに冷房があったことなんですから(笑)。 メーターではなく、交渉制というのも大きな違いかな。メーター付きもありますけど、交渉のほうが断然おトクです。ぜひ覚えておいてください。目的地を伝えて「そこまでいくら?」。納得すれば料金を先に渡してOK。そのほうがトラブルもなく安心です。 安いからアルジェでは主婦の利用が多いですね。新鮮な魚や肉を毎日、市場へ買物にいくんです。近所のお母さんを誘って。道路も碁盤の目でとっても走りやすいんです。 タクシーは全部個人タクシー。乗るには、市内の至るところに乗り場がありますから苦労しません。面白いのは市街地を走るタクシーは車体が黄色と決まっていること。それ以外の色は郊外専門。だからアルジェリアから外へ行くなら乗り換えないといけません。慣れれば簡単ですけどね。 私はお隣のチュニジアから国境をこえてタクシーで帰国したりするんです。夏は沿岸が1200キロにわたって海水浴場でにぎわっています。壮観ですよ。機会があったらぜひ! (アルジェリアのタクシー料金) |