この記事は2002年6月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。
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タレント 矢野 きよ実さん 聞き手
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友達とのタクシーデビューは高校生のとき、名タクさんで!
4月からスタートした名古屋テレビの朝の情報番組「どですか」で、宮地佑紀生さんとともに司会を務めるタレント・矢野きよ実さん。パワフルな名古屋弁が親しみやすく、ラジオのパーソナリティーとしてのキャリアも長い。お仕事柄、名タクは毎日のようにご利用いただくそうで、絶大な信頼をお寄せいただいた。 |
「どですか」のやりとりは、全部アドリブ。 大島 「どですか」は、盛りだくさんの番組ですね。ニュースからスポーツ、芸能、身近な話題もあって・・・。 矢野 そうなんです。1時間15分なので、時間が足りないんですよ。 大島 宮地佑紀生さんとの呼吸もぴったりで。かなりアドリブが入っているんですか? 矢野 全部アドリブです。以前、ラジオの深夜番組を毎日2時間やったときも全部アドリブだったんですけど、これくらい気持ちよく楽しいものはないですね。最近は視聴者さんの声がメールやファックス、電話ですぐ届くから、ありがたくて楽しくて。 大島 そうでしょうね。早朝の番組は、準備が大変なんじゃないですか。いつも何時ごろ起きられて・・・。 矢野 朝はね、4時ちょっと前に起きて、お風呂に入って、お化粧して。5時に名古屋テレビさんからお迎えをいただいて、15分くらいに入るんですね。それから10分くらい打ち合わせして、着替えて本番です。 大島 ほお。あわただしいですねー。 矢野 今まで私はね、夜の人だったんですね。深夜ラジオとか、夕方の番組とか。それが年をとるごとに、朝の顔になって。日曜日はラジオがあるんですけど、これも朝8時から12時半まで。一番いいのは、子供が帰ってくるときに家にいられるので。大好きなんです、母親をやるのが。 大島 じゃあ休みの日は、ご一緒にどこかに出掛けたり? 矢野 しょっちゅうですよ。今、よく行くのは、知多の海でビーチ・コーミング。浜にガラス玉が落ちているんですよ。波に削られて丸くなった、赤や黄、青、緑の。それを拾って、家で洗って干して、ガラスのビンに入れると、それはそれはきれいなんですよ。 大島 ほお。 矢野 友達も一緒に、どこにでも連れて行くんです。川に遊びに行ったり、キャンプしたり。自然に触れることが、一番いいかなと思って。 |
タクシーの中は無になって考えられる時間。 大島 お仕事に出られるときの足は、ご自分の車ですか。 矢野 放送の仕事は、できる限りタクシーで動きます。自分で運転して、「事故しちゃいました」というわけにはいかないんですよ。で、私は名古屋のほとんどの会社のタクシーを呼んだことがあるんですね。でも皆さん、約束の時間より遅れてみえるんです。名タクさんは絶対早いじゃないですか。だからいつも思うのは、皆が名タクを使えば、名古屋時間がなくなるんじゃないかと。 大島 わが社では少なくとも、ご予約の時間の5分前までにはお着けするということで、やっておりますけど。 矢野 10分は早いですよ。私が仕事をやっていて、一番怖いのは信用を失うことなので、名タクさんに対する信頼関係は異常なものがあります。だから私の信用も失わない。ありがたく日々、使わせていただいています。 大島 それはそれは。ありがとうございます。 矢野 私はね、タクシーの中が無になって考えられる時間なんですよ。原稿とか台本を覚えるのもタクシー。すごい空間なんです。好きな言葉で「遠回り」というのがあるんですけど、本当に遠回りしてほしいなと思うぐらい。お金がかからなければね(笑)。 |
電話登録のおかげで母も名タクが呼べるように。 大島 タクシーで何か楽しい体験はございますか。 矢野 私はよぉけありますよ。私のタクシーデビューは、名タクさんなんですよ。親と一緒というのはそれまでにもあったんですけど、高校生のときにね、栄に友達何人かで行ったんですよ。そいで栄から名古屋駅まで行くのに、「ここは皆で、タクシーに乗ってみよう!」って。皆すっごいうれしくて、キャッキャッ言って。 大島 ほお。 矢野 そいでナナちゃん人形の前で降りるとき、運賃を人数で割ったんだけど、割り切れなかったの。そしたらね、運転手さんが「(端数は)僕が出したる」って言ってくれて。名タクさんの第一印象は、すごくよかったんですよ。 大島 なかなかの運転手だったんですね。 矢野 縁のもんですからね。今でも2度目、3度目という運転手さんが来ると、うれしいし。誠実な、あたたかい人が多いなあと。 大島 そうおっしゃっていただけるとうれしいんですが、なかなか乗務員全員とはいかなくて、たまにお叱りを受けることもあるんですね。「運転手が自己紹介をしなかった」とか。 矢野 名タクさんに対する期待があるんでしょうね。 大島 そうなんです。でもそういう苦情は大事ですからね。全部私のところに集約される体制にしているんです。 矢野 すごいですね。ストレスはたまりません?(笑)いつからでしたっけ。電話番号だけ言えばすぐ来てくれるの。電話登録ですか? 私、すぐしました。家には70歳の母親がいるんですけど、前は道順をよう説明できんで、わざわざ道路まで歩いていって、流しのタクシーを拾ってたんですよ。でも電話登録のおかげで、電話かけちゃえば来てもらえるので。今は番号を言わなくてもいいので、本当にありがたいですね。 |
書道、華道、茶道をずっと。日本文化が好きなんです。 大島 「道」とつくものを、いろいろおやりだそうですね。書道とか、茶道、華道とか。 矢野 そうなんですよ。見た目と違って、割と日本の文化が好きで。お茶とお花は小学校5年、書道は6歳からやっているんですよ。 大島 ほお。すごいですね。 矢野 それで今まで、書道でいろんな番組のタイトルを書いて。「どですか」もそうですけど、ちょっと前にCBCで放映された「蔵の宿」というドラマのタイトルも。でも仕事じゃないので、「タダか百万円」って言うと、皆タダを取って(笑)。 大島 そうですか。 矢野 去年はね、ロンドンのジャパンフェスティバルに呼ばれて、書きに行ってきました。3000人のホールで、15畳くらいの紙に、立って書くんですよ。で、私がワッと書くと同時に音楽が入ってというのを。8月は愛知県美術館の書道展に。17歳のときから毎年出しているんです。 大島 それはぜひ拝見させていただきます。今日は楽しいお話をありがとうございました。 |