この記事は2002年9月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。
趣味人
各国の海でウィンド・サーフィン腕を磨いて… 田中 |
今年5月に名タクに入社した営業係(乗務員)の田中敬朗さん(30歳)。趣味はウィンド・サーフィンだ。色白で、どちらかといえば華奢な印象だが、「大学時代にいとこに誘われたのがきっかけで、病みつきになりました。」 以来、大学の勉強もそこそこに(?)、知多の新舞子や静岡の御前崎へ。大学卒業後も就職せずにサーフィンざんまい。果てには波を求めて、南アフリカ、エジプト、フランス、スペイン、カリブ海、ハワイと、世界各地の海へ放浪の旅に出てしまった。 「サーフィンの魅力ですか、難しいですが、単純にいえば気持ちいいの一言でしょうか。波にも種類があって、風が起こす波とうねりでは楽しみ方が違うんですよ。」 風波の海ではスピードを追求し、その速さに酔いしれる。うねりの大きい波ではチャレンジするスリルがある。どちらもサーファーの魂を揺さぶるらしい。 そして放浪の後訪れたのが、波がよいことで知られ、各国のサーファーが多く集まるオーストラリアの西海岸パース。ここには半年ほど滞在し、財産ともいうべき大勢の友人ができたという。 その後、腕を見込まれて、地中海クラブのウィンド・サーフィンのインストラクターに。地中海クラブは世界各国のリゾート地でリゾートメニューを提供する会社。勤務地はオーストラリアのリンデマン島だ。滞在客にサーフィンを教え、自分も楽しみ、その合間にヨットもマスターした。 海と真正面から向き合って10が経ち、家庭の事情から帰国となった田中さん。 「悔いなく好きなことを思う存分させてもらって、家族にも、そういうことのできる社会にも、感謝の気持ちでいっぱいです。今は欲がなくて、ただ一生懸命に働こうという気持ちです。」 だから最初に名タクを選んだのも、家から近く通勤に便利だからという理由。「ただ面接に行ってみたら、担当の人がとても親切で、ここなら安心して働けると、即、気に入ってしまった」とか。 当分は仕事一筋。「できれば放浪の旅で鍛えた英語を生かして、外国人観光客の役に立ちたいですし、介助タクシーにも関心があります」と、夢を持ちながら張り切っている。
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